2011/08/02

SugarSync-04 拡張する同期

SugarSync(シュガーシンク)は、できることも多い半面、DropBox(ドロップボックス)と比べて、操作が難しい面もある。
また、できそうでできないこともあるようだ。

検索のキーワードで、SugarSync と組み合わされている(かもしれない)レアケースな用法についてまとめてみる。

今回、言及するのは次の3点。
  • マジックブリーフケース以外のフォルダの同期方法
  • iTunes ライブラリの同期
  • メーラー Mozilla Thunderbird(サンダーバード)のデータベースの同期
記事の内容は、2011年8月時点のものだ。


●マジックブリーフケース以外のフォルダの同期方法
複数のPCで、マジックブリーフケース以外のフォルダを同期させる方法は以下の通り。
  1. 同期対象とするフォルダを選択する。
    1. 同期するフォルダを含んだパソコンAのタスクトレイ(タスクバー)のSugarSync アイコンから「SugarSync にフォルダを追加」を選び(フォルダをチェックし)、OK。
    2. すると、自動的にそのフォルダの内容が SugarSync サーバにアップロードされる(その状態は、タスクトレイ(タスクバー)の SugarSync アイコンから「ファイル転送状態」で確認できる)。
  2. 別のパソコンで、そのフォルダを同期する。
    1. SugarSync をインストール済みの別のパソコンBに、パソコンAで指定したフォルダと同期するためのフォルダを新規作成する(必ずしも新規作成する必要はないが、既にファイルが存在する既存のフォルダと同期するのは、その仕組みを充分に理解した後の方が良い、と思う)。
    2. この時に、パソコンAで指定したフォルダと同じロケーションのフォルダを新規作成しておくと、操作が楽チンだし、運用面での混乱も少ないと思う。例えば、パソコンAで「D:\Documents\Sample」というフォルダを同期対象として選んだのであれば、パソコンBでも同様に(パソコンB内に)「D:\Documents\Sample」というフォルダを新規作成すると良い。できない場合は、必ずしもその必要はないし、Windows機と Mac機を同期させる場合には、無意味だから、ロケーションにこだわる必要はない。
    3. パソコンBで、タスクトレイ(タスクバー)の SugarSync アイコンから「同期フォルダの管理」を選ぶか、もしくは SugarSync ファイルマネージャの「同期フォルダの管理」を選ぶ。
    4. "他のコンピュータ" 欄のパソコンA内の、フォルダを選択した後に、そのフォルダ名称の下の "同期" ボタンをクリック。
    5. そして、このコンピュータ(パソコンB)内のフォルダを指定する。もしも、同じロケーションのフォルダが存在すれば、デフォルト表示されるのでOKを押すだけで済むが、そうでない場合は「他のロケーションを選択」する。
注意する点は、後で指定する側(パソコンB側)では、そのフォルダを「SugarSync にフォルダを追加」してはいけない、ということだ。
既に、SugarSync の管理下にあるフォルダ同士を同期させることはできない。ま、同期の動きを考えると、納得いく措置だと思う。

上で述べた方法以外に、パソコンA側からパソコンBを指定してしまうこともできるが、それでもパソコンB側での操作(フォルダ指定と承諾行為)が必要になるので、あまりメリットがない。しかも、どのタイミングでその "許可するかメッセージ" が現れるのか不明なので、おすすめできる方法ではない。


●iTunes ライブラリの同期
公式サイトのQ&Aでは、iTunes ライブラリの同期はできない、とされている(できるのは、iTunes フォルダ全体でなく、iTunes Media フォルダ内の "Music" フォルダだけ、と明記してある)。
なので、できない、というのが正解。

では、面白くないので、一応は試す。

まず、「SugarSync にフォルダを追加」で、iTunes フォルダを選択。
すると右のメッセージが出るが、気にせずにOKを押す。

で、「同期フォルダ」の管理画面を確認すると、ちゃんと、iTunes フォルダが、SugarSync の管理下に置かれたことがわかる。つまり、この操作だけで、モバイル機器からの iTunes ライブラリへのアクセスは可能となったわけだ。
もちろん、これ以降、このパソコンで iTunes を操作すればその内容はモバイル機器からもきちんと確認できる。
モバイル機器から iTunes ライブラリを参照できる前提として、iTunes の設定「詳細」画面内、iTunes Media フォルダが、iTunes フォルダの中にあって、なおかつ「[iTunes Media] フォルダを整理」と「ライブラリへの追加時にファイルを [iTunes Media] フォルダにコピーする」の両方がチェックされていなければならない。つまり "完全な iTunes ライブラリィ" でないといけない、というわけだ。
で、問題の複数パソコンでの iTunes ライブラリの管理を試す。
通常のフォルダ同期と同じように、既に管理下に置かれた iTunes フォルダを別のパソコンで同期させると、通常、iTunes フォルダは既に存在しているので、ファイル名称がぶつかって、2つのフォルダのマージ行為(フォルダの統合)が発生し、iTunes がどちらのパソコンでもまともに動作しなくなる。
こんな理由から、公式サイトでは、「iTunes ライブラリ全体の同期はできない」とされているわけだ。

で、以下が、複数のパソコンで iTunes ライブラリの同期手順。
  1. まず、パソコンAで、新たな iTunes フォルダを作る。
    1. iTunes の起動時に Shift キーを押しっぱなしにしておき、「ライブラリを作成」を選ぶ。
    2. 任意のフォルダを「作成」。この時に作成するフォルダは、別のパソコンBでもロケーション可能なフォルダでなければいけない(例えば、パソコンBにはCドライブしかないのに、パソコンA側でDドライブに iTunes フォルダを作成してはいけない)。
  2. 完全な iTunes ライブラリにする。
    1. 「設定」の「詳細」で、上部2つの項目をチェック
  3. Apple ID を持っている場合には、サインインする。
    1. 「Store」メニューの「Genius をオン」を選ぶ、サインイン
    2. Apple ID を持っていない場合にはこの作業は不要
  4. パソコンAでの iTunes を終了する。
  5. SugarSync にフォルダを追加、で、新たに作った iTunes フォルダを指示、エラーは無視してOK。→この後で、SugarSync のファイル転送が始まる。
  6. パソコンB側で「同期フォルダの管理」にて、パソコンAの新規に作った iTunes フォルダを選び、パソコンB内の同一ロケーションで同期させる。→この後で、SugarSync の同期作業(ファイルのダウンロード処理)が始まるが、完全に終わるまで待つ。
  7. パソコンBで、iTunes を Shift キーを押しっぱなしで起動。「ライブラリを選択」で、同期したフォルダを指示。
  8. iTunes を起動したらスグに、Apple ID を登録。
以上の作業で、パソコンAでもパソコンBでも同じ内容の iTunes ライブラリを操作することが可能になる。
だが、同時に iTunes を起動するとうまく動かないし、変更があった場合には、SugarSync の同期作業(「ファイル転送状態」で確認できる)が完全に終了してからでないと、何が起きるかのかわからない。
さらには、Mac と Windows とで同期させる場合、iTunes の起動時に、毎回、フォルダを整理中みたいなメッセージが表示され、かなりの時間、待たされて、正直言って、使い物にはならない(と思う)。

元々、iTunes には、別のコンピュータのライブラリを参照する機能もあるわけだし、さらには SugarSync の無料での容量内のミュージックライブラリなら、プレイリストの編集や音楽ファイルの追加もそんな手間ではないだろうから、別の手段を取るべき(例えば、NAS(ナス)をそれように準備するとか…)と思う。


●メーラー Mozilla Thunderbird のデータベースの同期
Gmail みたいな IMAP 対応のメールサーバを利用しているのなら、こんなことをやる必要はないのだが、世の中には POP3 にしか対応していないメールサーバはたくさん存在するし、例えば仕事関係で使っているメールアカウントで、Gmail に転送できない場合もあるだろうから、一応、試してみる。

まずは、Thunderbird のプロファイルを移動する手順。
Thunderbird の "Profiles.ini" を探し出し、それを書き換える。”IsRelative=0”(相対パスでなく絶対パスで指示しますよ、の印)、"Path=" に、移動先のフォルダのパスを指定。

次に、"Profiles.ini" と同階層にある "Profiles" フォルダを移動先にコピー( "Profiles.ini" で指定したパス)。

これで、Thunderbird は、すべての情報を移動先フォルダでアクセスすることになった。

そのフォルダを SugarSync フォルダの追加で指示した後に、別のパソコンで同期。同期の方法は通常の手順通り。
その別のパソコンでも、"Profiles.ini" を書き換える。

以上で完了だが、実際に試した所、SugarSync の同期作業で、いつまでたっても転送が終わらないファイルがあった。このファイルは、Thunderbird が実行中にテンポラリで作成するファイル(Thunderbird を終了すると自動的に消されている)で、本来は同期の必要がないファイルなのだが、なぜか「転送」の対象となってしまう。
パソコンにログオンし直せば、その「転送」は無かったことになり、何も問題なく Thunderbird は使えるのだが、タスクトレイの中のアイコンが転送状態のまま続くのがかなり気持ち悪い。DropBox ではこんなことはなかったのだが、私の環境だけだろうか?